東日本建設業保証富山支店は、7月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は132億6300万円で、前年度同月比12・3%の減少。県土木部やネクスコ中日本などで請負金額が大きく減少したことから、2カ月ぶりのダウンを示した。
発注者別の請負金額を見ると、国は同20・4%の減で、増減が大きく変動した発注機関は見られなかった。
独立行政法人等は同94・4%の大幅減。このうち、ネクスコ中日本では、前年同期に継続工事である「北陸自動車道(特定更新等)富山管内舗装補修工事(2018年度)」の大型保証があった反動から、11億円の減少となった。
県は同22・4%の減。農林水産部で6億円増加したものの、土木部では件数が前年同期の146件から119件と18・5%減となり、14億円の減少を示した。
市町村は同22・6%の増。このうち、入善町では新庁舎整備事業(建築主体工事)の保証があり、8億円増加した。
その他は同497・7%のアップ。富山県立大学では、「構内西側外構整備工事」の保証があったことから、4億円の増加となった。
一方、4月から7月までの累計請負金額は、同16・6%減の577億8100万円。過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額は下から2番目の状況。請負金額では、市町村で増加となったほかは、国や県などいずれの発注機関も前年同期を下回っている。
主な内訳を見ると、増加は高岡市15億円、入善町11億円、ネクスコ東日本10億円、氷見市と富山地方鉄道が各9億円、砺波市6億円。減少はネクスコ中日本86億円、県土木部21億円、滑川中新川地区広域情報事務組合17億円、北陸地方整備局と射水市が各12億円、黒部市9億円など。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が約54億円でトップ。高岡市26億円余、氷見市17億円余、入善町14億円余、射水市約14億円、砺波市約13億円の順。
工事場所別の前払金保証取扱高累計では、朝日町と入善町などで増加。富山市と小矢部市、滑川市、射水市などで減少している。