三重県警察本部は、尾鷲警察署を大規模改修するため、仮設庁舎設計などを進めている。仮設庁舎は、既設から近い国道42号沿いの尾鷲市矢浜4丁目に建設する計画で、2022年度中に整備に取り掛かる。設置工事、賃貸借、撤去を一括して発注する予定。
仮設庁舎の規模は鉄骨プレハブ造2階建て延べ800平方b程度。現在、設計をピース設計(松阪市)が担当して詳細を詰めている。履行期間は8月29日まで。建設地は尾鷲市矢浜4ノ902ノ1で、敷地面積が約4200平方b。
仮設庁舎設計の他、既設庁舎の大規模改修に向けて、地質調査と測量をそれぞれ委託した。地質調査では、サンコーコンサルタント三重営業所(津市)が機械ボーリング深さ20bを2カ所で実施する。履行期間は8月22日まで。測量では、CMK(紀宝町)が基準点測量や地形測量、用地測量などを行う。履行期間は8月31日まで。
既設庁舎の大規模改修では、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1201平方bの庁舎棟の大規模改修と、鉄骨造平屋150平方bの車庫棟の改修を想定している。所在地は、尾鷲市古戸1ノ50で、敷地面積が3902平方b。
庁舎棟を現在の施設基準に合わせるとともに、スペースが足りない部分については庁舎別棟を新築する。別棟の規模は鉄骨造3階建て延べ約320平方b。別棟とは渡り廊下でつなぐ。既設署長公舎などは解体する。
庁舎棟については改修後、15〜20年程度での現地建て替えを計画しているため、最低限の改修に留める予定。設計は内藤建築事務所名古屋事務所(名古屋市中区)が担当している。履行期間は23年2月27日まで。予定工事費は約5億4000万円(税抜き)。建設工期は約360日間。
提供:建通新聞社