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建通新聞社(神奈川)
2022/08/09

【神奈川】横浜市 インクルーシブな公園づくりを検討

 横浜市環境創造局は、誰でも遊べるインクルーシブな遊び場≠新たに複数の大規模公園内に整備する。整備に向けた考え方を整理するため、「大規模な公園におけるインクルーシブな遊び場づくり調査検討業務」をU―Landscape Design(横浜市金沢区)に681万7900円で委託した。履行期限は2023年2月17日。23年度以降、対象公園を選定し、設計に着手する。工事のスケジュールは未定。
 インクルーシブな遊び場とは、公園内に車いす利用者も健常者も遊べる遊具を設置するエリア。
 今回の業務では、対象となる大規模公園を4カ所程度候補に挙げて、整備に必要な条件をまとめる。例えば、駐車場からアクセスがしやすいか、車いすで円滑に移動できるかを考慮し、整備場所や必要な面積を検討する。
 
〜小柴自然公園 先行事例として着手〜
 
 横浜市は本年度、インクルーシブな遊び場として、小柴自然公園の遊具広場を先行事例に位置付け、約5000平方bを対象に整備を実施する。
 8月3日に「小柴自然公園第1期エリア整備工事(その4)」を泰山園・横浜緑地JV(横浜市旭区)と4億8612万5656円で契約し、23年3月31日までの工期で整備する。
 同公園の遊具広場は遊べる難易度で二つのエリアに分けた。
 難易度が高いアクティブ系遊具を設置するエリアには、昇り降りできる二つのタワーや滑り台が組み合わさった複合遊具などを設置する。
 誰でも遊べるインクルーシブ遊具を設置するエリアは、ハーネス付きのブランコや車いすで乗り込めるアスレチック、場所によって角度が異なり滑り降りるスピードを選べるスライダーウォールなどを設ける。
 さらに、子供たちが公園から飛び出すのを防ぐため、周囲を柵で囲む他、小型パーゴラやもたれかかれるサポートベンチなどの休憩スペースを設ける。
 小柴自然公園の遊具広場は、同公園の第1期エリア13fの一部。本年度は、遊具広場の整備の他、「小柴自然公園第1期エリア整備工事(その5)」を9月までに発注し、エリア南西部の草地広場ゾーンの整備や遊具広場により近い位置に駐車場を新設する予定。
 第1期エリアは23年4月の供用開始を目指す。
 所在地は金沢区長浜116ノ2。 提供:建通新聞社