三重県内道路の渋滞対策を検討する「三重県道路交通渋滞対策推進協議会」(会長=菅良一国土交通省三重河川国道事務所長)の2022年度会議が8月3日、津市の三重河川国道事務所であった。国、県などの道路管理者、バス事業などの事業団体の関係者が出席し、21年度に実施した渋滞対策や22年度以降の取り組み予定などについて協議した=写真。
21年度に行った対策では、KIEP′S(霞ケ浦地区環境行動推進協議会)と連携したエコ通勤の取り組みを紹介した他、伊勢市内で国体開催に向けて整備し開通した県道館町通線と市道中村楠部17―1号線についての効果検証などを示した。
22年度以降に取り組む予定のうち道路整備が伴う対策では、慢性的な渋滞が発生する四日市市の国道1号羽津町交差点で改良工事に着手するとした。右折車線が設置されていないため、右折待ち車両による後続直進車の進行阻害が発生し渋滞を助長していることから、南北流入部に右折ポケットを設置するなどの道路改良を行う。国の事業主体で、22年度から工事に入る予定。この他、四日市エリアで国道477号(四日市拡幅・尾平工区)、国道1号北勢バイパス(BP)を事業推進し、鈴鹿・津エリアでは23年度の中勢BP全線開通に向けて国道23号中勢BP(鈴鹿〔安塚〕工区)を整備する。鈴鹿エリアでは鈴鹿環状線(磯山BP2期)、松阪エリアで松阪多気BPへの交通転換促進施策(朝田町南交差点の立体化)などを渋滞対策整備として推進していくことを確認した。
また、交通状況をモニタリングした結果、伊勢市内の国道23号中村町交差点と伊勢磯部線伊勢西インターチェンジ交差点、東員町内の国道421号西之坪交差点、桑名市内の桑名東員線大仲新田第一交差点の4カ所を、主要渋滞箇所から削除することを決めた。
提供:建通新聞社