県建設業協会の土木委員会(中尾仁委員長)は、今年度に国交省と県に提案するテーマ項目を8日までにまとめた。各懇談会で改善要望する。
国交省中国地方整備局に対しては、i―ConやICTの導入で担い手不足の解消に努めている一方で、現場技術者の技術力は低下していると指摘。パソコン内での管理はできるが、実際の現場で仮設計画の立案や災害対応など臨機に対応できる技術者は減ってきているとし、将来展望に説明を求める。
また施工中の現場で、設計コンサルに早急に確認したいことが発生した際、直接協議できる体制の整備を要望する。
県土整備部に関しては、積雪地の適期施工で、冬場を迎える前の早期発注を要請。発注図書では設計コンサルが作成した図面を厳格にチェックするよう求める。そのほか、工事検査の平等と公平な検査実施をはじめ、物価高騰では工事車両の調達費用や資材価格の変動に対し、速やかな設計変更の対応を要望する。
提案テーマは次の通り。
※国交省=▼現場技術者の技術力低価▼設計コンサルとの打ち合わせ▼土木工事標準積算基準書について▼夜間工事の時間外労働時間
※県土整備部=▼早期発注▼発注図面について▼工事検査▼3者協議▼工事落札率と工事変更率▼材料設計単価▼原材料価格高騰への対応
日刊建設工業新聞