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建通新聞社
2022/08/09

【大阪】難波宮跡公園北整備運営 設置等予定者選定

 大阪府と大阪市は、Park―PFI手法を活用して公園を整備する難波宮跡公園北部ブロック整備運営事業者と南部ブロック管理運営事業者を募集する公募型プロポーザルを行い、難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクト(代表構成員はエヌ・ティ・ティ都市開発、構成員はNTTアーバンバリューサポート、NTTファシリティーズ)を設置等予定者に選定した。応募申請者は2者。南部ブロックは2023年春に管理運営開始、北部ブロックは同年12月の工事着手を目指す。
 事業期間は北部ブロックの公募対象公園施設の工事着手日から20年間の予定。
 提案内容によると、北部ブロックには特定公園施設として遺構表示や芝生広場、公募対象公園施設として便益施設4棟(レストランやカフェ、スイーツ店など)、駐車場、駐輪場を整備する。
 駐車場を囲むよう平屋の建物を配置するなど、景観や眺望を考慮した計画や、建物の出入り口を史跡エリア側に設けるなど、施設利用者を史跡へ誘導する工夫などが評価された。
 24年度中に北部ブロックの工事完成、25年春ごろに管理運営開始を目指す。
 建築面積は3200平方b以内、難波宮跡公園の歴史的特性を踏まえたデザイン、トイレを設置するなどの条件がある。
 特定公園施設では、後期内裏正殿のハード整備を求め、材質は木質風とし、遺構表示や階段、高欄、壁、スロープ、解説板などを整備。この他、正殿区画整備、回廊、塀、瓦堆積遺構、案内板、園路、給排水施設などの設置を求めていた。
 また、南部ブロックの魅力向上業務、維持管理・情報発信業務では、歴史ガイドツアーやエクササイズ、ワークショップ、伝統芸能特別公演、フードフェスなどの提案があった。
 難波宮跡公園の所在地は大阪市中央区法円坂1丁目、馬場町、大手前4丁目。事業対象面積は北部が約2・3f、南部が約11・7f。