今津東部土地改良区は、高島市今津町東部地区の農業水利施設保全合理化事業として、施設の老朽化に伴い用水路や暗渠排水工等の保全工事を計画しており、23年9月末をメドに施設整備の事業計画書を作成する。
今後のスケジュールについては、県営経営体育成基盤整備事業として24年度の新規採択を目指し、県営事業で25年度から設計、26年度以降の工事着手へと進めていく見通し。
内容によると、高島市今津町の東部に位置する水田地帯で、県営今津東部地区ほ場整備事業を行い、生産基盤は整備されているが、施設の老朽化に伴い、用水路からの漏水や暗渠排水の機能不全が顕著に見受けられる。担い手への農地集積・集約化の妨げとなっており、計画的な保全工事の実施が必要なことから、整備計画策定及び概略設計に着手する。
同地区の施設は整備後35年経過し、老朽化が激しく農業経営に支障を来しており、担い手への農地の集積・集約化、農地の大区画化・汎用化を推進し、もって生産効率・安全性の向上及び競争力のある「攻めの農業」の実現に資するため、老朽化した施設の整備に必要な施設計画の策定を行っていく。
対象となる施設概要は、用水路L17・344q、排水路L4・32q、基盤修正A18・28f、暗渠排水工A11・32f、作土補充A0・6f、受益面積270f。
なお、コンサルはキタイ設計(近江八幡市)が担当している。
また、そのほかに、石田川地区揚水機場の建屋、揚水機、電気設備など長寿命化対策と更新整備を計画しており、県営事業で25年度に設計、26年度以降の工事着手へと進めていく見通し。内容によると、高島市今津町にある農業水利施設(石田川地区揚水機場)の老朽化が進んでいるため、点検を行い、施設の危険性を把握し、更新整備に係る地域諸条件等について調査、長寿命化対策および更新整備に必要な実施計画を策定する。石田川地区揚水機場は昭和53年から県営かんがい排水事業により整備され、併用開始後、標準対応年数を超過し、特に電気設備については老朽化が著しく、いつ機能を失ってもおかしくない状況。揚水機の運転が出来なくなれば、田用水の供給が絶たれ、230fの受益をかかえる同地区の影響は甚大であり、早期に施設の更新を検討する必要を要している。
提供:滋賀産業新聞