海上保安庁は、一般競争入札で実施した鹿児島港給油施設等整備の結果を明らかにした。落札者は前田建設工業を代表企業とするMIFグループで入札金額は100億8122万8439円。給油施設、格納庫、駐機場、船艇用品庫等の設計と建設ほか、維持管理を行うPFI方式で事業期間は2044年3月31日まで。応札者は五洋建設グループとの2者だった。
選定は、応募者にPFIや特定屋外タンク、格納庫等の建設、維持管理・運営の専門的知識やノウハウを求め、事業計画に関する提案と入札価格を総合的な評価結果に基づいて決定する総合評価方式で実施した。
建設場所は鹿児島市七ツ島2丁目。IHIからの借地面積10万2569・8u(接道部分を含む)のうち約7万3850u。九州地方整備局の発注により係留施設等の整備が進んでいる。
施設概要は、巡視船用燃料のA重油屋外貯蔵タンクと回転翼機用燃料の地下貯蔵タンクを設置。給油施設監視棟は512u、回転翼機格納庫棟は4656・5u、船艇用品庫棟は1513・17u。構造については今後検討する。
今後のスケジュールは、基本協定の締結後、9月には事業者との事業契約を結ぶ。施設整備は10月〜24年9月に実施、施設の引き渡しが行われ、10月〜44年3月まで維持管理・運営業務を行う。