千葉国道事務所、首都国道事務所、県、県内54市町村、高速道路会社などで組織する千葉県道路メンテナンス会議の2022年度第1回が2日、千葉市の千葉国道事務所2階202会議室(一部オンライン)で行われ、点検実施状況などについて情報を共有した。会長を務める小島昌希・千葉国道事務所長は、冒頭のあいさつで「道路の老朽化対策は先送りすることで状況が改善するものではなく、計画的かつ効率的に行っていかなければならない」との見解を示し、「県内各自治体において、予算および技術者不足で進まないのが現状。皆さまから、現場の実状に応じた忌憚の無い意見をいただきたい」と呼び掛けた。2巡目の点検は4年目を迎えており、残る1か年で橋梁2142橋(約18%)、トンネル229本(約50・7%)、道路付属物等413施設(約20・9%)を対象に行う必要がある。
2巡目における点検の進捗率は、22年度末で橋梁約82%、トンネル約49・3%、道路付属物等約79・1%となる。
橋梁については、管理施設1万1916橋のうち、2685橋が22年度の点検対象。内訳は、国交省83橋、高速道路会社165橋、県・公社429橋、市町村2008橋。
トンネルについては、452本のうち、同53本が22年度の点検対象となっている。内訳は高速道路会社17本、県・公社17本、市町村19本。
道路付属物等に関しては、同1985施設に対し、176施設が22年度の点検対象。内訳は国交省35施設、高速道路会社83施設、県・公社8施設、市町村50施設。
今後は、11〜12月に橋梁点検学習会および橋梁補修工事見学会、12月〜23年1月に第2回会議を実施する予定となっている。
会議は、関係機関の連携による検討体制を整え、課題の状況を継続的に把握・共有し、効果的な老朽化対策の推進を図ることを目的に14年度に設立され、今回で19回目。この活動は、全国47都道府県で行われている。