大津市道路建設課と都市計画課は、新たな道路網整備計画の策定及び都市計画道路網の見直しを行う。
今後のスケジュールは、県及び草津市と協議を行い、年内をメドに整備計画案策定・都計道見直し案を作成し、23年の年明けにもパブリックコメントによる意見募集する。23年3月末をメドに都市計画法に基づく手続きを行い、都市計画道路網を見直す。交通シミュレーションとして、現在のネットワークと、将来に見込まれる幹線道路整備や未着手の都市計画道路の整備をネットワーク上に再現し、県道未満の市道交通状況を把握と路線毎の詳細分析。抜け道等の経路利用の実態把握や、路線の通過交通割合、都市計画道路整備に伴う現道の交通課題の改善効果を数値化等する。
道路網整備計画見直しにおける現況交通に対する重点断面は次の通り。
▽小野〜堅田=市道部への通過交通の流入(高島大津線に平行するエリア)、市道部の交通混雑(高島大津線から湖岸までのエリア)、市道部の交通事故(堅田駅東口付近)が多発
▽比叡山坂本〜唐崎=市道部への通過交通の流入(国道161号と高島大津線をつなぐエリア)、他の断面と比較し課題は小さい
▽唐崎〜大津京=市道部への通過交通の流入(国道161号と高島大津線をつなぐエリア)、市道部の交通事故(大津京駅付近)が多発
▽大津〜膳所=市道部への通過交通の流入(国道1号と大津草津線をつなぐエリア)、市道部の交通混雑(名神高速側道部、国道1号につながりJRを跨ぐエリア)、市道部の交通事故(中央4・におの浜、膳所本町駅付近)が多発
▽膳所〜石山=市道部への通過交通の流入(名神高速側道部)、市道の交通混雑(石山付近の市街地内のエリア)
▽瀬田川=瀬田川を横断する断面で最も容量超過が発生(容量の1・5倍以上の交通需要)
▽瀬田川〜草津=市道部への通過交通の流入(国道1号と大津草津線、国道1号と山手幹線・京滋BPをつなぐエリア)、交通混雑(瀬田付近の国道1号につながるエリア)、交通事故(瀬田駅、瀬田南小学校付近)が多発
今後、前記の断面を重要視し、将来に見込まれる幹線道路整備をネットワーク上に再現し、将来の交通課題も踏まえて対策の必要性を検討していく。
なお、同市道路網整備計画策定支援及び都市計画道路網見直し検討支援業務は、一般社団法人システム科学研究所(京都市中京区)が担当。
提供:滋賀産業新聞