石川県土木部営繕課は、津幡町の県森林公園内で整備する「いしかわ動物愛護センター(仮称)」建設工事について、▽建築▽空調設備▽給排水衛生設備▽電気設備−の4工種に分け、第3四半期中に発注する構えだ。いずれも一般競争入札案件となっている。
整備計画によると、事務所・畜舎棟の建設規模はW造平屋建て約998平方メートル。内部には、犬猫の適正な譲渡につなげるため、譲り受け希望者が実際に犬猫に触れ合って相性を確認できるマッチング室(飼育モデル室)や、譲渡動物の衛生確保を図るためにトリミング室を設け、ボランティアがトリミングを実施。動物愛護に関する普及啓発の拠点として、譲渡会や研修会、子どもを対象とした動物愛護教室などが開ける研修室のほか、エントランスホール(啓発展示、相談、ボランティア、学習コーナー)、トリアージ室、検疫室、観察室、隔離室、譲渡動物室、検査・処置室、手術室なども配す。別棟で、車庫W造平屋建て約102平方メートル(車庫、備蓄倉庫、機械室、トイレ)も設置する。また、整備にあたっては県産材をふんだんに用い、温かみのある建物となる。
工期に400日間を見込む。
建設場所は森林公園内の南口運動公園広場(同町津幡地内)で、北陸最大級のドッグラン(2000平方メートル/収容犬・飼い犬用)、屋外広場・多目的広場(一部屋根付)、職員・来客者用駐車場なども整備する。
施工者決定後、12月にも建築工事に着手し、2024(令和6)年春の開所を予定している。
なお、今年度6月補正予算に同整備費8億7000万円(債務含む)を盛り込んだ。
実施設計業務については、織田設計(意匠)、小西建築構造設計(構造)、カサマツ事務所(設備)で鋭意進められ、履行期間は各8月31日まで。