日本工業経済新聞社(群馬)
2022/08/01
【群馬】吾妻東バイパス2期で厚田跨道橋の上部工 厚田IC橋などでも工事
県上信自動車道建設事務所は上信自動車道吾妻東バイパスで、厚田跨道橋の上部工を大型工事として月内にも一般競争入札で公告する。同バイパスでは厚田TC橋上部工も計画しており、12月に公告を予定している。吾妻東バイパス2期工区では、泉沢川橋のA2橋台を2023年2月に公告予定。このほか箱島IC橋でP3橋脚工事を10月に公告する。吾妻西バイパスでは舗装工事を計画しており、今後4件の工事発注を行う。
所管する4バイパスの22年度の主な工事は次のとおり。
【吾妻東バイパス】
厚田跨道橋、厚田IC橋、深沢川橋で工事を行うほか、3基のボックスカルバートを整備する。厚田跨道橋では現在A1橋台の施工を進めており、月内に上部工を一般競争入札で公告する。厚田IC橋は12月に上部工を公告。深沢川橋はA1橋台を9月に公告する。A1橋台は、逆T式橋台で高さ10・6m、コンクリートボリューム578・5立方mの直接基礎となる。橋梁規模は◇厚田跨道橋=PC3径間連続箱桁橋、橋長157m◇厚田IC橋=鋼単純合成少数主桁橋、同39m◇深沢川橋=PC単純コンポ桁橋、同36m−。
ボックスカルバートは厚田地内で30・32号ボックス、川戸地内で深沢ボックスを整備する。30号ボックス(延長31・2m、内空断面5・3m×4・5m)は月内に公告。32号ボックス(延長31・4m、同4・6m×5・3m)は10月に公告する。深沢ボックス(延長26・6m、同5・5m×6・1m)は23年1月に公告となる。ボックスカルバートはすべて現場打ちで整備する。
【吾妻東バイパス2期】
泉沢川橋と箱島IC橋で工事を行う。泉沢川橋では現在P4・P5橋脚の工事を進めており、23年2月にA2橋台を一般競争入札で公告予定。A2橋台は逆T式で高さ11・5m、コンクリートボリューム602・5立方m。基礎部分は場所打杭工でφ1500o、延長17・5mを4本整備する。
このほか、箱島IC橋でP3橋脚の工事を10月に公告を見込む。P3橋脚は、高さ11・7m、コンクリートボリューム173・4立方mの張出式橋脚、基礎部分は深礎杭でφ7500o、延長22・5mを1本整備する。橋梁規模は◇泉沢川橋=鋼4径間連続少数鈑桁橋+鋼3径間連続少数鈑桁橋、橋長322m◇箱島TC橋=4径間連続鋼箱桁橋、同270m−。
【吾妻西バイパス】
23年度の開通に向け、道路改良工事、法面工事などを進める。22年度は延長約5000mで舗装工事を行う。これから4件の工事を発注する。
【長野原嬬恋バイパス】道路詳細設計を引き続き進め、22年度中の設計完了を目指す。まとまり次第、地質調査と用地買収に取り掛かる。
また、橋梁8橋とトンネル1基で詳細設計を進める。各橋梁およびトンネルの規模は◇熊川橋=PC3径間連続箱桁橋、橋長195m◇北沢橋=鋼2径間連続少数鈑桁橋、同99m◇町村界橋=PC2径間Tラーメン箱桁橋、同196m◇小宿川橋=鋼3径間連続鈑桁橋、同110m◇子熊沢橋=鋼単純合成箱桁橋、同60m◇国道145号跨道橋=PC単純プレテンションT桁橋、同24m◇東電導水管橋=PC単純プレテンションT桁橋、同18m◇古森IC=鋼単純合成鈑桁橋、同36m◇袋倉トンネル=延長780m−。
なお長寿命化とコスト減縮の観点から、形式および橋長は変更となる可能性がある。
橋梁や函渠などの名称は全て仮称。