建通新聞社(神奈川)
2022/08/01
【神奈川】横浜国道 戸塚警察署交差点を立体交差化
国土交通省横浜国道事務所は、国道1号の戸塚警察署交差点を立体交差化し、慢性的な渋滞を解消するとともに歩行者の安全を確保する。交差する市道を付け替えて1号の下をボックスカルバートで通し、市道から東京方面へは新たに築造するハーフランプで合流、藤沢方面へは、旧国道を経由するルートを取ることになる。工事の着手時期は現段階で未定。7月29日と31日に地元住民説明会を開き、事業概要を説明した。
立体交差化は横浜市道の付け替えを含め、国土交通省と東日本高速道路会社(NEXCO東日本)が担当する方向だ。
これまでに横浜国道事務所が道路構造の検討など基本設計を八千代エンジニヤリング(東京都台東区)で、測量を高崎測量工業社(厚木市)、地質調査を横浜テクノス(横浜市鶴見区)で行い、6パターンの立体化案を比較検討した。その結果、1号の線形が現況通りで最も合理的な施工方法として市道アンダー案≠ノ決めた。立体化完成後は戸塚警察署交差点と旧市道を閉鎖する。
国とNEXCO東日本は今後、都市計画変更の手続きを進め、用地買収、建設工事に着手する。交差点に面する戸塚警察署やNTTのオフィスビル、新設ランプ計画線上の建物などの移転が必要となる。
戸塚警察署交差点は国道1号の慢性的な渋滞のボトルネックとなっており、特に上り方向は、朝7時台に交差点から小田原方面に最大1230bの渋滞が発生している。交差する市道深谷第67号線や同第95号線は歩道が狭く、交差点付近での死傷事故発生件数は全国平均の約2倍に上る。
戸塚警察署の所在地は戸塚区戸塚町3158ノ1。 提供:建通新聞社