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建通新聞社(神奈川)
2022/07/28

【神奈川】県内中古マンション 成約件数16%減

 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)がまとめた2022年4〜6月期の不動産流通市場動向によると、神奈川県内の中古マンション成約件数は2103件で前年同期比16・2%減となった。一方、1平方b当たりの成約単価は52万3800円となり前年同期比で14・7%の増加。8四半期連続で前年同期を上回った。
 地域別の成約件数は、横浜市・川崎市が1491件(前年同期比17・4%減)、その他の地域が612件(同13・2%減)だった。横浜市・川崎市は首都圏全体で見ても最も減少率が大きかった。

成約件数、20〜22年で大きく変動

 県内の4〜6月の成約件数について20〜22年の3年間の変化を見ると、新型コロナウイルス感染症の第1波が広がった20年4〜6月に19年同期比35%減の1545件に落ち込んだ。21年4〜6月には20年の反動で前年同期比64・6%増の2509件と大幅に増加。そして、今回の22年4〜6月は2103件で16・2%減少し、3年連続で大きく変動した。

横浜・川崎の成約単価、8四半期連続上昇

 地域別の1平方b当たりの成約単価は横浜市・川崎市が58万3100円、県内のその他地域が38万1400円。横浜市・川崎市は8四半期連続、県内のその他地域は6四半期連続で前年同期から上昇した。
 一戸建て住宅では、県内全体の成約件数が前年同期比20・2%減の907件、1物件当たりの成約価格が10・3%増の3882万円。中古マンションと同様、件数は減ったものの価格は上昇している。地域別では、横浜市・川崎市が成約件数474件、成約価格4458万円。県内のその他地域は成約件数433件、成約価格3251万円だった。

首都圏全体、東京23区は成約単価100万円間近

 首都圏全体では、中古マンションは成約件数が前年同期比10・1%減の8974件。1平方b当たりの成約単価は13・7%増の67万1400円で、8四半期連続で前年同期を上回った。
 地域別で成約件数の減少率が最も小さかったのは東京都23区(3955件)で、前年同期比マイナス2・7%。一方、成約単価の上昇率が最も高かったのは東京都多摩地域(50万6500万円)でプラス17・3%となり、横浜市・川崎市(58万3100円)のプラス15・9%が続く。東京都23区は9・5%増の99万4700円となり、13年1〜3月から38四半期連続で上昇。22年7〜9月には100万円に達する可能性が高い。
 成約した物件の築年数を見ると、平均で23・2年で前年同期比プラス0・55年だった。築年帯ごとの成約件数の構成比では、築31年以上が32%を占める。20年までは27〜28%程度だったが、21年4〜6月から5四半期連続で30%台となった。
 一戸建て住宅は、成約件数が3489件で前年同期比14・6%減、1物件当たりの成約価格が3734万円で前年同期比10%増だった。1物件当たりの土地面積は146・44平方b、建物面積は103・95平方bでいずれも前年同期からほぼ横ばい。平均築年数は21・53年だった。 提供:建通新聞社