合同会社北二条城開発(執務執行者松本健氏、東京都千代田区丸の内2丁目4−1丸の内ビルディング12F)はこのほど、元京都社会福祉会館跡地他既存建物の解体工事について、戸田建設グループの戸田ビルパートナーズ大阪支店(大阪市西区・06−6534−1581)で着手した。解体工事は令和5年7月末頃までの予定。
元京都社会福祉会館の土地・建物を巡っては、京都市が公募型プロポーザル方式(総合評価方式)で事業者の選定を進めた結果、潟Iープンハウス(代表取締役社長荒井正昭氏、東京都千代田区丸の内2丁目4−1丸の内ビルディング12F)に決定。
当該地での活用計画の履行を含む事業運営を専門に担うため、オープンハウスが新たに設立した子会社、合同会社北二条城開発と令和3年3月に売買契約を締結した。売却価格は25億5000万円(京都市の収入額は11億2200万円、社会福祉法人京都府社会福祉協議会の収入額は14億2800万円)。
物件概要によると、所在地は京都市上京区猪熊通丸太町下る仲之町519で、敷地面積は3084・84u。元京都社会福祉会館の建物は昭和44年8月築で、RC造地下1階地上5階建、延4066・95u。
用途地域は、堀川通から30m超の敷地西側(当該敷地の大部分を占める)が第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)で15m第2種高度地区、堀川通から30m以内の敷地東側が商業地域(建ぺい率80%、容積率600%)で15m第4種高度地区。
オープンハウスの提案によると、客室70室で定員239人収容の宿泊施設を建設する計画。主な特徴は、▽能舞台、二条城障壁画回廊等の設置による文化振興・発信▽二条城の歴史紹介コーナー、二条城の魅力を伝えるホテルスタッフの育成など二条城の魅力発信や来場者増加の促進▽家具や壁紙などの和風の室礼(しつらい)を中心に内装の材料等の市内の伝統産業品を活用▽お地蔵様(子育地蔵尊)の管理など。