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　中能登町は、同町井田の公園「レクトピアパーク」用地を活用し、診療所用の区画整備に乗りだす。名称は「なかのとメディカルパーク」（仮称）とし、診療所の集積地を形成する。庁内横断のプロジェクトチームで具体化を進めており、今後、基本構想や基本計画、設計といった関連事業費を早期の補正予算案に計上する方向で調整している。
　レクトピアパークは生涯学習センター「ラピア鹿島」の向かい側に位置し、敷地面積は１・８ヘクタール。大型遊具やステージ、トイレを備える。
　計画では、公園の外周部分を「医療ゾーン」とし、診療所を誘致する区画を造成。芝生広場のある中央部分は、緑豊かな自然空間を生かした「ナチュラルセラピーゾーン」とし、患者の心身の健康増進につなげる。園内には周回する道路も整備する。大型遊具やステージは撤去し、トイレは移設する。年度内に設計などを取りまとめ、来年度の着工を目指す。
　町は今年度、地域の医療体制を確保し町民の健康と福祉の増進を図るため、町内で診療所を新規開設する医師らに対し、最大５０００万円を補助する制度を創設。町がまとまった診療所用地を提供することで、医師らの土地探しの手間が省け、開業までの時間短縮につながることから、用地買収の必要がない公園を利用することにした。
　レクトピアパーク周辺には、道の駅「織姫の里なかのと」や商業施設「アル・プラザ鹿島」があり、今後、診療所が複数開業することで、新たなにぎわい創出も期待される。