建通新聞社(神奈川)
2022/07/27
【神奈川】国際園芸博覧会基本計画案を公表
一般社団法人2027年国際園芸博覧会協会(横浜市中区)は、「2027年国際園芸博覧会基本計画案」を公表した。展示スペースは、庭園が16・2f、建築物が総延べ床面積約5万6000平方b。24年度以降に花博エリア内の園路や修景、屋内共同展示施設、会場に隣接する自家用車駐車場やバスターミナルを整備する。おおむね24年度に各展示スペースの出展者が施設の設計を始め、建築物は25年度に、庭園は26年度に工事に着手する。会場建設費は320億円を見込む。
整備する庭園の面積は計16・2f。内訳は、▽参加国と国際機関の庭園4・0f▽開催自治体の横浜市と神奈川県の庭園4・4f▽民間企業・団体などの庭園2・7f▽花博の庭園2・0f▽花博の修景植栽3・1f―を割り当てる。
展示建築施設の規模は総延べ床面積約5万6000平方bとなる。整備するのは▽花博のシンボル展示施設・約5000平方b▽屋内展示共同施設・約5000平方b▽催事施設・約7000平方b▽迎賓施設・約1000平方b▽サービスセンターや診療所などのサービス施設・約7000平方b▽飲食・物販などの営業施設・約1万1000平方b▽管理棟やゲート、倉庫などの管理運営施設・約2万平方b―とした。
この他、試験植栽農地、植物バックヤードなどとして3万1000平方bの敷地を確保する。
会場整備に先立ち、市が土地区画整理事業により造成、基盤インフラ整備を行う。完了したエリアから順次、花博会場に必要な基盤を整備する。
〜展示スペースは3タイプ〜
庭園や展示建築施設などの展示スペースの整備は今後出展者を決定し、各者が実施する。
展示スペースは3タイプあり、スケジュールがそれぞれ異なる。
庭園で展示を行う「庭園用屋外展示スペース敷地(土地タイプ)」は、24〜25年度にかけ設計、26年度に造園工事を行う計画だ。
屋内の建築物で展示を行う「展示建築施設用屋外展示スペース敷地(建物タイプ)」は24年度から設計に着手し、25年度には建築・展示工事を実施する。
出展者が屋内共同展示施設内の区画を花博協会から借り受けて展示を行う「屋内展示共同施設」について、展示施設の設計に25年度に着手し、26年度に工事を進める。
花博会場への輸送手段となる会場付近の鉄道駅や空港、鉄道路線の主要ターミナルからのシャトルバスの運営は協会が担当する。
策定した基本計画案について、8月24日まで市民意見を募集している。受け付けはWEBのみ。
2027年国際園芸博覧会(花博)は、旧上瀬谷通信施設内の約100fの敷地で、27年3月19日〜9月26日にかけて開かれる。テーマは「幸せを創る明日の風景」で、サブテーマは▽自然との調和▽緑や農による共存▽新産業の創出▽連携による解決―の四つを設定した。 提供:建通新聞社