滋賀県湖東土木事務所は、国道8号と彦根インターとを結ぶバイパス道路「原松原線都市計画道路」整備事業において、23年3月まで工期を遅らせたトンネル掘削工事について同年5月26日まで契約工期を再度延長。ただし現場状況のメドが立ったことから22年度、トンネル内の照明設備などの電気設備工事、機械設備工事、トンネル内全区間の舗装工事、原町側の原町交差点工事―の計4件について、準備が整えば順次工事を発注したい考えだ。別途行う市道の付け替え工事は発注済で施工中。23年度は、古沢町側の交差点工事を発注したいとしている。
「都市計画道路原松原線」は、彦根市松原町2丁目〜彦根市松原町(国道306号)を東西に結ぶ、約4・08qの都市計画道路。国道306号において名神高速道路彦根ICから流出・合流する車両と彦根市松原町地先から国道8号外町交差点に向けて北進する車両による慢性的な渋滞の解消と安全・円滑な通行確保のため、国道8号「古沢町」交差点から国道306号「原町」交差点までの区間をバイパス整備し、うち1135b区間はトンネルを整備する。
トンネルL1135bの掘削工事は20年1月に本格的にスタート(施工:戸田・昭建・金子JV)し、当初22年5月までとされていた工期をいったん23年3月まで延長し、さらに同年5月まで延長の契約変更が行われた。現時点で掘削によるトンネル貫通は達成している。関連して20年度入札取りやめとなった街路工事2件は21年度に再公告を行い契約済み。
今後は23年5月まで最終工程を進めるとともに、別途発注となるトンネルの照明設備や消火設備・非常用電源設備などの設備の施工について電気設備工事・機械設備工事の2本に分離し、22年度に順次発注予定。さらに、全長1135bのトンネル内の舗装工事1本と、原町側(彦根IC側)トンネル出口の原町交差点の工事1本についても、順調にいけばそれぞれ22年度中に工事発注を行いたいとしている。原町側の発注・整備が順調にいけば、23年度はトンネル反対側の古沢町側で古沢町交差点の工事が、現時点では1本で発注される見通しだ。
提供:滋賀産業新聞