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建設新聞社
2022/07/25

【東北・宮城】仙台港にバイオマス発電所新設

 住友商事などが出資する仙台港バイオマスパワー合同会社(仙台市青葉区中央4の10の3 山本芳樹社長)は、仙台塩釜港仙台港区に近い仙台市宮城野区に発電出力11万2000`hのバイオマス発電所「仙台港バイオマスパワー発電所」(仮称)を新設する。22日に現地で起工式を開いた。EPCは日揮。土木建築工事は三井住友建設が担当。また関連する土木基礎工事は東洋建設が施工する。
 建設場所は仙台市宮城野区港4丁目地内の敷地約3・4f。タービン建屋、管理棟、木質チップ受入建屋の3棟を計画。施設規模はS造5階建て、総延べ約5740平方b。バイオマス専焼火力発電設備として、燃料は輸入木質ペレットと国内材を想定。一般家庭約26万世帯分の電力量を発電する。2025年ごろの稼働を目指す。
 起工式には関係者約60人が出席。仙台港バイオマスパワーの山本社長が鍬入れ、日揮ホールディングスの石塚忠代表取締役社長COOが鋤入れを行い、工事の安全を祈願した。
 あいさつに立った山本社長は「バイオマス発電所として国内最大級となる。東北のさらなる復興と飛躍につながり、そして地域住民に愛される施設となるよう整備を進める」と話した。また施工者を代表して石塚社長は「当社はこれまで200万`hの発電所を建設しており、バイオマスは今回で5件目となる。故郷の宮城県で、脱炭素化に期待される施設整備に携わることができ光栄に思う」と述べた。
 なお建設地の近隣では、蒲生北部被災市街地復興土地区画整理事業地内にレノバなどが出資する杜の都バイオマスエナジー合同会社が設備容量約7万5000`hのバイオマス発電所を建設中。施工は鹿島が担当している。

 提供:建設新聞社