坂井市は、市海浜自然公園の再整備に着手する。メイン棟の機能強化に向けた移設やキャンプ場のエリア新設などを進める方針。このほど再整備基本構想を策定した。
海浜自然公園は三国町安島に位置し、総面積は約23ヘクタール。越前加賀海岸国定公園に属し自然環境に恵まれており、バーベキュー場、キャンプ場などを有している。しかしながら整備から30年以上が経過し、施設の老朽化が顕著となっていることに加え、多様化する利用客のニーズに対応できていない状況。そのため、更なる利便性や安全・安心な施設としての魅力向上へ再整備を行う。
構想では、コンセプトを『「遊びながら学べる場所」へ』とし、同公園が誇る自然環境を存分に活かし、アウトドアを軸とした自然体験などの学びを提供。整備については、公園施設を西側からAからDの4区画に区分して計画を進行する。
第1期計画では、A区画で集客の核となるメイン棟を新設するほか、駐車場の増設、水辺の整備を実施。メイン棟については、同公園を訪れる目的を明確化するため、著名な建築家に依頼することが重要としている。シンボルとなる建築物によって誘客を図り、公園全体の利用者数を押し上げるだけでなく、坂井市のその他の観光地へ波及させられるような施設を目指す。また、駐車場も現状の約200台から50台程度を増設する。
同じく第1期には、B区画においてキャンプ場、バーベキュー場の整備を行う。キャンプ場は現在のニーズに対応した設備に改修、新設し、県内でも有数の広い敷地を誇るものとする。また、教育研修等での利用も想定した200人規模の受入が可能な施設を整備することで、教育旅行の誘致も可能としている。
バーベキュー場については、屋根付き広場を新設し、雨天でのバーベキュー場利用者への対応とイベントや体験活動、体験会などに活用する。
また、第2期計画ではC区画でキャンプ場整備、温浴施設の新設、芝生広場、水辺の整備を予定。第3期ではD区画において、ロッジの新設、水辺の整備を計画する。
遊具については、ブランコなどの既存のものではなく、コンセプトに沿った「遊びながら学べる」を実践できる「遊びを考える」遊具を設置するとしている。