大津市は、びわこ競艇場の駐車場に移転する「中消防署移転新築工事」について、建物規模や施設概要など明らかにした。
移転場所は、大津市皇子が丘3丁目、敷地面積2601・86平方bで、延床面積2668平方b。階数は地上2階一部3階、構造はRC造(耐震構造)。
基本方針のコンセプトは次の通り。
▽大規模災害対応=無給油72時間稼動の非常用自家発電設備、非常用汚水槽(マンホールトイレ)、職員全員召集時の仮眠スペース確保、防災倉庫、水防倉庫設置、大規模災害時など市緊急対応スペースの確保
▽環境配慮=太陽光パネル設置、LED照明、高断熱等省エネルギー設計、高効率空調等ランニングコスト低減、屋上遮音壁設置、小出力スピーカ設置
▽市民防災力向上=救命講習、防火講習等実施可能な施設、初期消火訓練施設、水害対策訓練施設
▽訓練施設=屋内訓練室、庁舎屋上有効活用、市民初期消火訓練にも活用できる火災訓練施設、庁舎を活用した傾斜地訓練施設
▽浸水対策ハード整備=フロアレベルを浸水想定深以上に設定、1階コンセント高さ1b以上、緊急時1階諸室前へ止水板設置、受水槽、非常用電源設備の屋上設置
▽職員執務環境=最短出動導線の確保、防火衣等乾燥室の設置、複数シャワー個室設置、感染症予防対策として仮眠室の個室化、自動水洗等の設置、女性専用仮眠室、浴室、洗面室設置、電子キー等によるセキュリティー
また、同工事について、11月にも一般競争入札で公告を行い、電気設備・機械設備は受注希望型指名競争入札。工事期間は24ヵ月での完成を目指す。設計は、綜企画設計京都支店(京都市下京区)が担当。
提供:滋賀産業新聞