新潟県上越地域振興局は19日、上越市向橋地内「儀明川ダム本体概略設計(修正)業務」を公募型プロポーザル方式(標準型)で公告した。
参加表明書は28日、技術提案書を8月17日まで受付。主な資格は「河川、砂防および海岸・海洋部門」の建設コンサルタント登録があり、2014年度以降に重力式ダム(新規のみ、再開発含まず)の本体座取り検討業務または本体実施設計業務の完了実績など。技術提案のテーマは「儀明川ダムにおける本体概略設計(修正)の留意点」に係る的確性および実現性、独創性を求めている。
儀明川上流域にダムを建設し、間接流域の沢山川から儀明川ダムへの導水路により河川水を導き、儀明川と沢山川の洪水調節や、流水の正常な機能維持、克雪用水が目的。業務内容は計画準備(現地調査、設計条件の確認・整理)、基本的事項の検討(計画条件、地質条件、ダム設計条件)、配置設計(ダム軸座取りの検討、堤体基本形状の検討、監査廊、常用洪水吐き、非常用洪水吐き、減勢工)など。委託料は2300万円(2カ年合計、税込)。9月上旬に特定し、履行期間は10月上旬から23年6月下旬までとなる。
施設概要はダム高36・8メートル、堤頂長191・0メートル、堤体積9万3900立方メートル、総貯水容量251万立方メートル、有効貯水容量189万立方メートル。型式は重力式コンクリートダム。県が21年度に公表した、中長期的な発注見通しでは、29年度までの残事業費に154億円(20年度末時点)が見込まれている。