米子港のウオーターフロント開発で県は21日、民間事業者グループが提出していた事業計画書の内容を承認すると県議会地域づくり県土警察常任委に報告した。今後、土地売買契約を今秋に交わす。
同港の野積み場(米子市灘町、旗ヶ崎地内)約1万6000平方bを民間に売り払い、港周辺地域の活性化に結び付ける。
昨年4月に公募型プロポの結果、サテライトコミュニケーションズネットワーク(SCN)、美保テクノスなど地元を中心に8社で構成するグループを優先交渉権者に決定。その後、同11月にグループは山陰酸素工業など4社が加わった新会社・スリーブイを設立し、事業計画書を提出していた。
事業内容は▼サテライトオフィス▼交流広場▼宿泊・滞在施設―の整備が柱。県は企画提案当時から具体化された中身を審査して妥当と判断し、承認を決めた。
県空港港湾課の説明によると、秋ごろに土地売買契約を締結する(3億1500万円)。その後、グループ事業者が詳細設計などの着工準備に取り掛かり、3年後あたりから整備に入るという。
日刊建設工業新聞