日本工業経済新聞社(群馬)
2022/07/21
【群馬】碓氷川の河川改修工事 9月ごろに発注へ
県高崎土木事務所は、碓氷川河川改修事業として高崎市鼻高町地先で行う鼻高工区の築堤工事について、渇水期に工事着手する。22年度は約200m区間で工事を計画。発注時期は工事着手時期を考慮すると9月ごろが見込まれる。入札方式などは明らかにしていないが、2021年度の実績を考慮すると、3分割での条件付き一般競争が想定される。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が17年度に手掛けた。
同事業は、九十九川との合流点から下流へ向かった6400m区間を対象に実施。整備は下流側から◇乗附工区(L300m)◇鼻高工区(L1500m)◇中宿右岸工区(L700m)◇中宿左岸工区(L600m)−に分けて行う。4つの工区のうち、中宿右岸工区と中宿左岸工区は県安中土木事務所が事業を担当する。
鼻高工区は、国道18号碓東大橋から下流へ1500m区間の右岸側が対象。19年度に工事着手し、上流側から進めている。22年度は21年度発注箇所から下流へ向かった約200m区間で築堤工事を行う。2割勾配の堤防を河床から高さ6・5〜9mで整備する。天端幅は4m。天端舗装は工区内の築堤工事完了後に施工する。
堤外地側の護岸は覆土ブロックを張った後、覆土を行い、張り芝を施す。計画河床には環境に配慮し、植生を計画する。堤内地側法長3mの法尻には防草対策としてブロックを張る。
19年度は230mの工事を3分割で発注。1〜3号ともに入札方式は指名競争だった。21年度については220mの工事を3分割し、条件付き一般競争入札で発注した。4号を山富士産業(高崎市)、5号が群馬土建工業(高崎市)、6号は岩井土建(高崎市)が落札。3本合わせた予定価格の総額は1億3457万円だった。
乗附工区は、高崎市乗附地先の右岸側を対象に23年度以降工事着手する。
中宿右岸工区は、九十九川との合流点から下流側にある県道吉井安中線の鷹の巣橋までの約700m区間が対象。排水樋門の新設なども合わせて行う。樋門は鷹の巣橋上流約100mの位置に整備。既設の中宿堰用水路が築堤工事により埋塞してしまうことから設置する。
中宿左岸工区は九十九川との合流点から下流へ向かった600m区間。取水樋門の整備や安中市道橋の湯の入橋架け替えなども計画。板鼻用水堰の既設取水樋門から約40m上流に整備する。
このほか、湯ノ入橋の架け替えも行う。