日本工業経済新聞社(群馬)
2022/07/20
【群馬】前橋市が総合運動公園で審判控室整備
前橋市は2022年度、前橋総合運動公園(荒口町437−2)の拡張事業で第二野球場審判控室棟新築工事を発注する。現在、同施設の基本・実施設計を高橋建築設計事務所(前橋市)が作業中。年内に新築工事を条件付き一般競争入札で公告する方針となっている。同事業ではこのほかに、電気設備や給水管などの整備工事も計画。各案件を年内に発注する方針で調整中。23年度以降も防球ネット設置工など拡張事業を進捗する。
同事業は公園東側の約14・6haを拡張整備するもの。2022年度は第二野球場審判控室棟の工事や、球場の電気・水道設備の整備工事を計画。当初予算で事業費2億5274万円を確保しており、うち整備工事費は2億4480万円。審判控室棟の整備に向けた基本・実施設計業務は高橋建築設計事務所が、12月7日の履行期限で作業に当たる。
現段階では、RC造一部S造2階建て、延べ床面積200u程度を想定。建築面積は100u程度となっている。建築工事と設備工事を合わせた概算予定工事費は5000万円。1階部分が審判控室や役員室、男子トイレおよび多目的トイレで構成。2階は観覧スペースで、固定式の客席は80席程度を設け、雨・日差し避けを設置する方針。
工事は建築一式の条件付き一般競争入札で発注。約8カ月の工期で仕上げる。設計業務の進捗にもよるが、年内の公告を目指している。
控室棟新築工事と並行して、球場の電気設備および水道設備などインフラ設備の埋設工事を進める。現在は発注内容についての検討をしているところ。1〜2件の工事となる見通し。発注時期も未定。
第二野球場においては、今後の施工メニューとして防球ネットの整備などが盛り込まれている。23年度にこれらの工事を実施したい考えだが、補助金の交付状況にも影響されるため、先行きは不透明。
第二野球場が完成した後には、多目的広場や多目的グラウンドなど南側の整備に駒を進める。事業全体の完了時期は未定、総事業費は用地費を除き約24億円としている。全体計画は日本公園緑地協会(東京都千代田区)がまとめた。