半導体製造装置などを製造・販売するシンフォニアテクノロジー(東京都港区芝大門1ノ1ノ30)は、約35億円を投じ、豊橋製作所内のクリーン搬送機器工場を増築する。8月に着工する予定で、2023年4月の完成と同年7月の稼働開始を目指す。
建設用地は、既設のクリーン搬送機器第一工場の西側。増築部分の規模は、鉄骨造2階建て延べ1万0048平方b。半導体の材料を製造装置内へ供給する、ロードポートを生産する。設計者と施工者については非公表とした。
同社は半導体需要の「爆発的な増加」により「23年度には現有生産キャパ(シティー)を超過する見込み」としている。増築により、同工場の床面積を約7割拡張することで「受注対応体制を整えたい」と話した。
豊橋製作所の場所は豊橋市三弥町元屋敷150。同工場は07年に完成。20年度に行った増築を経て、現在の規模は平屋一部2階建て延べ1万3335平方bとなっている。20年度の増築は、設計を中日設計(名古屋市東区)、施工を清水建設名古屋支店(名古屋市中区)が担当した。
また、同社はこの他に、伊勢製作所(三重県伊勢市)でのクリーンルーム増設と、タイで新工場の建設を計画中。豊橋工場の増築を合わせたこれらの総事業費を約70億円としたが、内訳については回答を控えた。
提供:建通新聞社