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建通新聞社
2022/07/19

【大阪】新まちづくりグランドデザイン案年内策定へ

 大阪府と大阪市、堺市は7月14日、2050年に向けた大阪全体のまちづくりの方向性を示す“新しいまちづくりのグランドデザイン”を検討するため、「第2回新しいまちづくりのグランドデザイン推進本部会議」を開いた。中間取りまとめ案を示し、五つのまちづくりの戦略と取り組みの方向性について共有した。秋ごろに第3回を開いてデザイン案を示し、パブリックコメントなどを経て、年内をめどに策定する予定だ。
 吉村洋文大阪府知事は「これまでの大阪の都心部の成長は引き続き行い、夢洲や咲洲、関空エリアなど、存在感を発揮する拠点エリアのまちづくりをしっかり進めながら、府域全体に波及することを目指す」と説明。また、「住みやすいまちであり、成長する都心を両立できるのが大阪。長期的にこれを実現できるビジョンを策定したい」と話した。
 まちづくりの戦略のうち、「成長・発展をけん引する拠点エリアを形成」では、都心部やベイエリアで国際競争力を備えた拠点エリア、経済成長を促す産業拠点・集積エリアなどを形成する。
 「大阪ならではの魅力を生かし、暮らしやすさNo.1都市を実現」では、駅前空間の車中心から人中心の空間への転換や、エリアマネジメントによる居心地の良い空間を形成する。ニュータウン周辺では市街地の更新に合わせ、公的賃貸住宅などの建て替えにより創出される空間などを利活用する他、電動モビリティなどを活用し、エリア内と周辺ニュータウンとの移動の円滑化を図る。
 この他、「海・川・山や多様な地域資源を生かし、地域を活性化」「人・モノ・情報の交流を促進」「安全・安心でグリーンな社会を実現」といった戦略を挙げた。
 今後、各項目についてブラッシュアップを図り、「まちづくりプロジェクト図」「将来イメージ」「グランドデザインの推進に向けた取り組み」「取り組みロードマップ」について検討する。