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建通新聞社四国
2022/07/15

【高知】四万十町 複合型文化的施設12月に公告へ

 四万十町は、図書館、美術館、町の歴史を展示する施設、コミュニティースペースで構成する複合型文化的施設を建築する。工事を建築主体、電気設備、機械設備に分離し、それぞれ12月に一般競争入札を公告する。
 施設は、鉄筋コンクリート・鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造2階建ての「メイン棟」、木造平屋の「アプローチ棟」と「線路棟」の3棟で構成し、延べ床面積は約2000平方b。アプローチ棟と線路棟には町内産の木材を使用する。
 メイン棟と線路棟は主に図書館と美術館として活用する。図書館には現施設の2倍近い8万2000冊の蔵書スペースを確保、美術館には現施設並みの750点を所蔵する。線路棟は鉄道の軌道に面する形となり、現在の土地形状に合わせ段差の上に建物を配置する。そのため線路棟の1階とメイン棟の2階が同じ高さとなる。アプローチ棟は、交流コーナーやラウンジ、オンラインでの打ち合わせにも利用できる一人用席などを配置するなど、コミュニティースペースとして活用する。
 現在の図書館と美術館は、以前法務局だった建物を改修して活用しているが、エレベーターが設置されていないなど、バリアフリー面での課題があることから、茂串町3ノ2の旧庁舎跡地に新施設を建設する。設計はスターパイロッツ(東京都目黒区)と建築設計群無垢(高知市)の共同体が10月納期で進めている。現時点での工事費は約13億円を想定しており、12月補正で予算計上した後に、入札手続きに入る。
提供:建通新聞社