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建通新聞社四国
2022/07/15

【徳島】徳島市の広域ごみ処理施設 沖洲地区で説明会

 徳島市の内藤佐和子市長は、マリンピア沖洲地区に計画している広域ごみ処理施設(一般廃棄物中間処理施設整備事業)の地元説明で「新施設への更新は待ったなし」であると述べ、事業への理解と協力を求めた。地元住民から「なぜ沖洲なのか」「液状化問題は起きないのか」「風向きの影響はないのか」などの質問があり、市は「前計画地周辺は候補地選定後に土砂災害警戒区域に指定され、2020年の外部評価委員会が建設困難と判定した」「現候補地は汚水処理計画見直しの中で市が保有する未利用地として浮上」などと経緯を説明し、液状化や風向きの質問には近隣の構造物や気象台のデータを示した。
 新施設の計画規模は日量最大396dのストーカ炉3炉。焼却施設、リサイクルセンター、環境学習施設を建設し、焼却熱を利用した高効率発電を予定。処理対象ごみは、燃やせるごみ、し尿処理施設からの脱水汚泥、廃プラなどの可燃残さ、災害ごみ。現計画は、以前の計画地(飯谷町)で6市町(徳島市、小松島市、松茂町、北島町、石井町、勝浦町)が広域処理を計画していた施設内容のため、現在の候補地に対しては今後、改めて5市町と広域処理を協議していく必要がある。
 徳島市は完成までの手順として、施設整備計画策定に約4年(環境影響評価も並行して約4年)、土地造成に1年〜1年半、施設建設は「設計・施工で4年〜4年半」と、全体で約10年掛かると見ている。今後、環境アセスメント手続き(配慮書・方法書・準備書・評価書の各公告・縦覧・意見の受け付け)の開始を目指す。
 現在、徳島市のごみ処理施設は東部環境事業所(論田町、日量190d)と西部環境事業所(国府町、日量180d)の2カ所あり、稼働から42年、31年が経過している。また小松島市の施設は日量70dで稼働から39年(勝浦町が処理委託)、石井町は日量30dで44年、松茂町は日量20dで23年、北島町は日量26dで37年経過している。徳島市によると、一般的にごみ処理施設(焼却炉)は20〜25年で更新する必要があるという。
 建設候補地はマリンピア沖洲に徳島市が保有する北部浄化センターの敷地約4・7f。
提供:建通新聞社