日本工業経済新聞社(群馬)
2022/07/14
【群馬】太田市は宝町幹線の敷設替え工事
太田市は宝町団地コミュニティプラントの廃止に向け、県流域下水道への連絡管となる宝町幹線の敷設を進めており、2022年度は開削工法を主とした管渠築造工事を約300m程度で施工する。現段階では12月の一般競争入札公告となる見込み。今回発注により、連絡管の敷設は完了し、23〜24年度にプラントの廃止を目指す。
宝町団地コミュニティプラント(宝町773)は、市営宝泉住宅などが立地する住宅団地の下水を処理する施設。同プラントを廃止し、県の利根備前島水質浄化センター(備前島町56)での処理を計画している。
連絡管の宝町幹線は、プラントから由良町地内の市道1級26号線下にある流域下水道(新田処理区)太田幹線を結んでいる。全体計画延長は約1500m。管径は、プラント側から300oで、将来的にはルート上での流入も想定するため途中から350oになる。
流域下水道の接続点から上流約1000mは推進工法を採用。残る約500mは開削工法で敷設する計画で進めてきた。着工は19年度で、これまでに接続点から約600mが完成。20年度は後藤建設(太田市)が約400mを施工した。
22年度は、同社の工事区間の上流側で計画、コミュニティープラントまでの区間で敷設を行う。市道1級21号線下にφ350oの硬質塩化ビニル管を開削工法で敷設。管径は300o管も使用する区間も含んでいる。設計業務は地域プランニング(太田市)が担当した。
同プラントはフレッセイ宝泉店(宝町864)の北側に立地しており、1975年に完成した。処理方式は標準活性汚泥法で計画平均汚水量は3200立方m/日となる。処理水は石田川に放流している。
施設の解体撤去時期は未定だが、老朽化しているため早期対応が求められる。コミュニティプラント7カ所のうち、老朽化した3カ所を廃止し流域下水道(新田処理区)への接続を計画。
やすらぎ団地コミュニティプラント(新田上江田町1513−2)は19年度に接続を完了。今年度は動きがなく、引き続き、施設撤去に向けて検討を進めている。
いずみ団地コミュニティプラント(新田早川町10−4)は23年度末までの完了に向けて、20年度に既設管の更生工事へ着手。約166mの管渠を対象に実施している。22年度以降も必要箇所で工事を進めるとしているが、今年度の動きはないとしている。