豊田自動織機(刈谷市豊田町2ノ1)は、カーエアコン用電動コンプレッサーの生産能力増強に向け、刈谷工場と東浦工場で加工・組み立てラインの整備を進めている。スケジュールや施設規模については明らかにしなかったが、2023年には整備を終え、「全世界で1000万台の生産体制を構築する」としている。
計画するのは、東浦工場敷地内での工場拡張と、刈谷工場の組み立てライン入れ替え。東浦工場の拡張は既に着工しており、今年10月の稼働開始を目指す。拡張後の工場面積は5万2000平方b。刈谷工場では既存の組み立てラインを入れ替え、高効率化を図る方針。
同社は電気自動車やハイブリッド車などの普及に伴い、これらに使用する電動コンプレッサーの生産能力増強を19年度から進めている。東浦工場と刈谷工場の他、中国でも加工ラインの入れ替えを進めており、5年間の総投資額は約900億円を見込んでいる。
提供:建通新聞社