徳島県は、県発注工事の2021年度の工事成績評定をまとめた。検査総数は竣工・中間・部分払いを合わせて2135件で、このうち請負額500万円以上の1467件について評定結果を通知している。評定点の平均値は前年度を0・4ポイント上回る73・9点で、80点以上の工事は88件と前年度の66件を大きく上回った。最高点はセノオ・だいまつJVが施工した「R2徳環徳島東環状線高架橋下部工事」、大竹組・県西土木JVが担当した「緊急地方道路整備工事(山城東祖谷山線)京田トンネル」、IHIインフラシステム・神例造船JVの「街路工事」の3件で、いずれも86点となっている。
80点以上の工事の内訳は86点が3件、85点が2件、84点が4件、83点が4件、82点が11件、81点が25件、80点が39件。最も低い点数は61点が1件だった。
請負額別に評定点の平均値を見ると、2億円以上が17件で平均80・6点、1億円以上2億円未満が44件で平均77・2点、7000万円以上1億円未満が106件で平均76・5点、3000万円以上7000万円未満が437件で平均75・1点、1000万円以上3000万円未満が648件で平均73・0点、500万円以上1000万円未満が215件で平均71・6点。請負額が多いほど評定点が高い傾向にある。
21年度の検査総数2135件は前年度より1・6%少なかった。月別検査数は、3月の計585件が最も多く、次に2月の218件で、他は4月の64件〜12月の183件で推移している。
県は全ての工事を検査した上で、3000万円未満の工事で受注者が希望した場合、評定点を算出・公表しない取り組みを21年度に開始。今回は57件の評定辞退があった。
提供:建通新聞社