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　松戸市は、総合医療センター別棟増築工事費に約20億円を見込んでいる。工期は２０２４年２月から25年１月まで。別棟では、24年３月に廃止する東松戸病院が担っている緩和ケア機能等を引き継ぐことになる。11日には「市立総合医療センター別棟建設事業に係る基本計画・基本設計および実施設計業務委託」の制限付き一般競争入札を公告した。予定価格は１億４５１万３０００円。委託期間は24年２月28日まで。ただし、基本計画は11月30日まで、基本設計は23年３月31日まで、実施設計は同年11月30日までに完了する。
　総合医療センターは、千駄堀９９３―１の敷地面積５万５７５０・13�uに所在。
　増築施設の条件は、Ｓ造一部ＲＣ造地上４階塔屋１階建て、建築面積約１１００�u、延べ床面積約３８００�u。緩和ケア病床20床、外来手術室、緩和ケア外来、事務室・更衣室、（仮称）予防医療センター等で構成する。
　基本方針として「省エネルギーで災害に強い設備構築」「既存棟との連続性・一体感がある」「インフラ設備が既存棟へ過度に依存しない」「感染対策等を考慮したシステムの実現」などを掲げている。
　基本計画・基本設計および実施設計業務の概要は▽整備方針の策定▽敷地・建設事業の与条件整理▽工事費概算▽別棟位置・インフラ設備推奨位置提示▽建物規模・構造・外観等検討・計画▽諸室構成計画▽採算性検討・提案▽建物機能要件の検討▽設備計画要件の検討▽仮設計画▽地質調査▽電波障害調査▽敷地与条件の整理▽計画条件の設定▽施設・設備計画の検討▽整備スケジュールの作成――など。
　また、増築に伴い、既存棟の機能強化計画を策定する。医局に関する増床・機能強化、病床数の調整、手術室１室増設、諸室移動に伴う代替スペース検討などを行う。
　参加資格要件は、市の入札参加資格者名簿に「測量・コンサルタント業務部門」の「建築・建築一般」に登録があり、過去10年以内に元請けとして▽公的な機関の病院で病床数４００床以上の新築の設計実績▽緩和ケア病棟を有する病院の新築・増築の設計実績▽免震構造の建物と渡り廊下等で接続された建物の設計実績――を有することなど。
　主任技術者には、過去10年以内に公的機関の病院で病床数２００床以上の新築・増築の設計を管理技術者もしくは主任技術者として完了させた実績を求めている。