建通新聞社
2022/07/08
【大阪】柏原市 (都)田辺旭ケ丘線詳細設計に着手
柏原市は、都市計画道路田辺旭ケ丘線の新設に向けて、高架橋と現道拡幅区間の道路詳細設計に着手する。市はトーニチコンサルタント(大阪市北区)に設計を委託。2024年2月29日までに設計を終え、順調なら25年度に工事を発注する。
田辺旭ケ丘線の総延長は465b。田辺1丁目の国道25号を起点とし、近鉄大阪線の路線を通過して終点となる旭ケ丘3丁目の府道柏原駒ケ谷千早赤坂線につながる。路線形式は片側1車線の対面通行道路で総幅員は18b。幅員構成は車道6b、歩道8b、中央帯3b、路側帯1bとなる。
対象路線のうち、国道25号から近鉄大阪線前までの区間については、現道として市道田辺旭ケ丘線が供用されており、既存道の幅員5・5bを計画幅員まで拡幅する。近鉄大阪線から柏原駒ケ谷千早赤坂線までの区間は新設区間となり、用地買収が完了しているため、18年度から路線の新設部と民有地の間に設置する擁壁工事を進めている。
高架橋の整備場所は、近鉄大阪線の路線上を中心とする延長290b。橋梁の幅員と構成は平面部と同様で、上部・下部工の構造などを設計で詰める。当初、PC橋を想定していたが、近年多発している地震などの自然災害やコスト面などを考慮し、構造の見直しを行う。
今回の設計では、国道25号から近鉄大阪線までの市道田辺旭ケ丘線と、近鉄大阪線の路線上に架かる高架橋の設計を行う。残る新設区間の設計については、現段階で検討中としており、進捗状況などを踏まえて方針を決定する。
同事業は、近鉄大阪線により東西地域が分断されていることから、ネットワークの多重化や緊急車両のアクセス性の向上面などを考慮し、都市計画道路の新設を決定。市内には東西を往来するルートが河内国分駅の北側に位置する堺大和高田線しかなく、慢性的な渋滞が発生している現状だ。総事業費は約37億円。