新印青果西部卸売市場(燕市吉田法花堂4670番地 渡辺晃代表取締役社長)は、「(仮称)新印青果西部卸売市場移転新築工事」について、14億2000万円で水倉組に落札した。
同工事は1日に総合評価落札方式の一般競争で開札し、厳選な審査を経て決定した。予定価格に15億9130万円を設定していた。現施設(1967年竣工)は狭あい化、老朽化が著しい上にハザードマップの浸水想定区域内に立地していることなどから移転新築を図る。建設規模はS造平屋建て延べ5571・44平方メートル(建築面積5370・25平方メートル)で、周辺住民が利用できる直売所を併設。また、交差点付近にはドラッグストアのほか、敷地内に60棟のコンテナハウスをつなげ、飲食や雑貨など多様な業種が入居予定。場所は吉田南小学校グラウンドや、みなみ親水公園近接地の燕市吉田西太田字札木813番1外44筆の敷地面積2万3699・99平方メートル(現況は田んぼ)。雨水対策として、駐車場下には約1400立方メートルの調整池を設ける。農地転用および開発工事関係の協議は4月に終えているという。2023年3月10日の完成、7月の開場を目指す。
設計は福地設計(新潟市中央区)が担当。
燕市では、都市計画マスタープランの土地利用方針を「歩いて暮らせるまちづくりに必要な施設の立地を誘導する地域」等とし、移転先を含む将来像には「食の生産地と工業集積地と行政サービス拠点が共存し発展する、安全で便利な吉田南地区」を掲げる。また、市との間で災害時における物資供給等の災害時応援協定の締結が予定されている。市は3月補正予算に施設整備支援として補助金2億7353万8000円を計上した。