梼原町は木質バイオマス発電所の基本設計者選定に向けた公募型プロポーザル手続きを開始した。木質バイオマス発電の導入に向け、建屋などの基本設計や設置場所の造成整備実施設計、電力の接続に向けた検討を行う。7月7日まで参加申し込みを受け付け、15日に企画提案書の提出を締め切った後、21日にプレゼンテーションによる審査委員会を開き、委託先を特定する。
参加資格要件は、県内に本社・本店または営業所を置き、▽2000`h未満の小型木質バイオマス発電の発電所配置計画検討▽小型木質バイオマス発電の建屋基本設計▽小型木質バイオマス発電の固定価格買い取り制度の申請と電力会社への接続検討―の業務完了実績が全てある者。単体または共同企業体のどちらの応募も可能とする。
木質バイオマス発電設備は、雲の上のプール前に設置し、ブルクハルト社製の165`hの木質ペレットガス化熱電併給装置を2基導入する予定。今回の業務では、周辺の景観への配慮や環境教育への視察受け入れを想定し、建屋のデザインを検討する。合わせて全体的な設備配置と木質ペレット運搬車の発電設備までの動線計画を立て、造成整備に向けた実施設計を進める。
また梼原町周辺は再エネルギーの系統連係に対する空き容量がない。そのため一般送配電事業者と協議を行い、系統連係に必要な手法や申請手続きの方法、課題の抽出と解決策も検討する。見積もり限度額は1549万9000円、委託期間は2023年2月17日まで。
提供:建通新聞社