名古屋港管理組合は、中川運河沿岸用地(昭和橋地区・中川区玉川町1丁目地先)の事業提案募集で、事業予定者を山和製麺(名古屋市瑞穂区)の製麺工場・飲食店に決めた。名古屋めしのきしめんを製麺工場直送で提供、中川運河を望みながら食事できる点や、コミュニティースペースを活用した憩い・にぎわいの創出を目指している点などを評価した。同社は、2024年夏の開業に向けて準備を進めていく見通しだ。
貸付地は、中川区玉川町1丁目地先で、国道1号に架かる昭和橋の下流左岸に位置する。面積は約1480平方b。用途地域は工業地域、建ぺい率・容積率は60%・200%。
提案内容は、出来立てのきしめんを食べられる飲食店、食をテーマにしたコミュニティースペース、製麺生産設備を見学できる施設を建設する。飲食店の運河側にガラス張りのカウンター席・テラス席を設け、運河周辺の景観に触れ、楽しみながら食事できるスペースを設ける。飲食店のメニュー開発や、手打ちのそば体験を行うなど、近隣住民が参加できるイベントの開催を計画。周辺と調和するシンプルで直線的、かつ高さを適度に抑えた外形とし、1階からは飲食・販売空間のにぎわいが、また2階からは工場見学者のにぎわいが運河に表出する建物を建設するとしている。
今後、30日以内に仮契約、6カ月以内に事業用定期借地契約を結ぶ。契約締結後、半年以内に工事に着手する計画だ。
提供:建通新聞社