大津市はこのほど、市役所庁舎(御陵町)移転建替えの最有力となっている「皇子山総合運動公園の多目的広場」の詳細など基本構想の方針を明らかにした。
優先検討の候補地と挙がっている皇子山総合運動公園は、敷地面積4万4500平方bで、現法規制等での必要規模の建設は不可であり、都市計画公園の計画決定変更が必要となる。
法規制等の概要は、▽用途地域=商業地域、▽建ぺい/容積率=80/200%、▽高度地区=7種高度地区(45b以下)、▽都市施設=都市計画公園、▽風致地区=なし、▽防災=液状化予測PL5〜10、▽アクセス=JR大津京から徒歩10分、京阪大津市役所前から2分―。
また、新館は既存のまま残して「企業局」を中心に活用する方針で、新庁舎の必要延べ床面積は、4万0000平方b〜4万5000平方bとし、新館は企業局を中心に活用することを基本とするが、今後を見据えて面積算定には含めている。
今後は、11日〜31日(予定)まで、市民アンケートを行い、市役所や支所の利用状況、市役所庁舎の整備の必要性、重視すること、求める機能、市役所庁舎の移転候補地、現在の市役所庁舎(本館・別館)について意見を求め、移転先の候補地としては、▽皇子山総合運動公園内、▽皇子が丘公園内、▽JR唐崎駅前―の3候補地を挙げ、9月にも場所を絞り込む考えを示している。
移転建替えとなる庁舎の別館と一体化している中消防署については、びわこ競艇場の駐車場(皇子が丘3丁目)に移転を決定し、11月にも一般競争入札で公告を行い、工事期間は24ヵ月での完成を目指す。新築される中消防署の建物規模は、構造はRC造3階建で、延面積は2000平方b以上、中消防署の移転新築設計は、綜企画設計京都支店(京都市下京区)。
提供:滋賀産業新聞