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建通新聞社(神奈川)
2022/07/01

【神奈川】逗子市 東逗子駅前開発 26年度着工へ

 逗子市は、東逗子駅前用地への公共施設の建設に向け、2022年度中に施設内容を検討し基本構想案を策定する。23年度に基本計画の中で施設規模を固め、24年度に基本設計でより具体化し、25年度に実施設計としてまとめる。26年度に着工し、同年度中の供用開始を目指す。
 駅前用地の所在地は沼間1ノ1485ノ5で、敷地面積は1821平方b。地形は主要道路に対して間口が狭い旗ざお地となっている。南側には隣接する約300平方bの民間保有地があり、市は、主要道路とのアクセス向上を目指し権利者と隣接地の購入や土地交換など取得手法などについて協議を進めてきたが、合意に至らなかったため、公有地のみで開発することとした。
 18年度時点で、公共施設の整備構想案が示されている。公共施設の整備候補は、▽沼間小学校区コミュニティーセンター、図書館沼間分室(延べ床面積1205平方b)▽子育て支援センター、ファミリー・サポート・センター(141平方b)▽沼間小学校区放課後児童クラブ、沼間親子遊びの場(220平方b)▽東逗子駅前公衆便所(10平方b)―など。このうち、沼間小学校区放課後児童クラブについては、23年度に沼間小学校のプール跡地に移転・建設することが決まっている。
 一方で、この5年間で老朽化が進んだ逗子市福祉会館も東逗子駅前の公共施設内に機能を移転する方向性で検討を進めている。また、小さい体育館の整備の有無や駐輪場の在り方などについて庁内で意見を集約しており、7月中旬に具体的な方針を固める。施設の規模については基本計画の中で検討する。
 当初は、民間施設と公共施設の複合施設を民間活用手法により整備する予定だったが、18年に実施したサウンディング型市場調査での「PFI方式は適さない」といった意見を踏まえ、民間施設との複合化や民間活用手法の導入を見送ることとした。
 今後は、玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)で23年度までに立地適正化計画を策定し、「都市構造再編集中支援事業」として国土交通省から補助を受けたい考えだ。 提供:建通新聞社