近畿地方整備局が計画する国立京都国際会館展示施設増築計画が6月29日、京都市の美観風致審議会景観専門小委員会で事前協議として審議された。
事業箇所は京都市左京区岩倉大鷺町422の風致地区第2種地域で、国立京都国際会館T期施設の隣接地に増築し拡張する。令和3年度に新規事業化(U期としてSRC造2階建、延約4900uを増築、2000uの展示ホールなどを収容)、約52億円を投入する計画。
市の美観風致審専門小委では、展示施設増築(ニューホールU期)、連絡歩廊、第3駐車場、歩廊上屋について審議した。増築面積は延4840・95u(建築面積3800・00u)。高さは10m。
コンクリート打ち放しを基調とし、適宜、ガラス、鋼製部材を利用したT期のデザインを踏襲する。
新設する連絡歩廊は、柔らかなカーブを踏襲しながら、立体的な圧迫感を低減する、浮かぶような屋根として整備する。
ニューホールU期計画に伴い、既存第1駐車場205台が50台に減るため、第3駐車場に150台分のスペースを確保、樹木を移植し車両出入口を新設する。
新規事業採択時評価の試算によると、初期費用として建設費(合計)は51億8674万2000円を見込む。計画建物に約48億円、関連改修に約4億円。
令和5年度〜7年度に工事を進め、7年度の完了を目指す。
なお近畿地方整備局は令和4年10月、公募型プロポーザル方式でWTO対象の国立京都国際会館展示施設増築設計業務について、日建設計(大阪市中央区)を特定した。業務内容は国立京都国際会館展示施設の増築設計(基本設計、実施設計及び数量積算業務)。履行期間は令和5年3月3日まで。
また国立京都国際会館展示施設敷地調査業務を令和4年12月に開札し、シードコンサルタント(奈良市)が落札した。