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日刊建設工業新聞
2022/07/04

【鳥取】土木遺産・若桜橋で3D測量/立体画像を制作し業界PR/県土整備部

土木学会認定の土木遺産「若桜橋」(若桜町浅井)で30、1の両日、先端技術を使った測量調査が行われた。県土整備部は橋の写真データや点群データを取り込んだ立体画像を制作し、広く県民にPRする。
 1934年(昭和9年)完成の八東川に架かる若桜橋は、鉄筋コンクリート造のアーチ橋。橋長83・3b、幅員5・5b。建設当時、三つのアーチを描く橋は珍しかった。
 測量作業は和幸設計(広島県)とダイニチ技研(大山町)の技術者8人が協力。上空にドローン(UAV)2機を飛ばして写真を撮影し、画像データを取得。地上からは固定型レーザー1台を設置した後、橋の上下流に据えたスフィアと呼ばれる球体機材10個から橋の点群データを集めた。
 ダイニチ技研の赤川誠さんによると「地上と上空から得たデータを組み合わせて画像を制作する」と説明。県は今後2〜3週間かけてデータを整理し、3D画像をHP上に公開するという。
 県技術企画課の山中圭介課長補佐は「建設業界の担い手が不足している。歴史的価値がある若桜橋を一般の人に見てもらい、業界に関心を持ってもらえたら」と話している。

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