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建通新聞社(神奈川)
2022/06/29

【神奈川】川崎市 「重要な管渠」の耐震化進む

 川崎市は、災害時に下水道機能の確保が必要とされる「重要な管渠」の地震対策を進めている。既に川崎駅以南にある重要な管渠のうち、市立小学校などの避難所や医療機関、水処理センターとを結ぶ下水管渠の耐震化を完了し、2018年度からは同以北に整備対象が移っている。本年度は幸区内の2カ所の設計に入り、上半期中をめどにそれぞれの工事の入札を公告する予定だ。
 幸区内の2カ所を対象とした実施設計を高島テクノロジーセンター川崎営業所(川崎市幸区)に委託した。履行期限は10月31日。
 御幸公園と古市場小学校から古市場ポンプ場までの区間にある管渠と、西御幸小学校と川崎総合科学高校の付近の管渠について、開削工法による敷設替えや更生工事の設計をまとめる。
 御幸公園と古市場小から古市場ポンプ場までの区間のうち、敷設替え(開削工法)する既存の管渠は内径300〜700_の延長430b、管更生工法を行う既存の管渠は内径800_の延長250b。一方、西御幸小学校と川崎総合科学高校付近では敷設替え(開削工法)の既存管渠が内径250〜600_の延長270b、管更生工法の既存管渠が内径1100_と1650_の延長320b。既設管渠はヒューム管や陶管で、いずれも塩ビ管に敷設替えする。
 工事は上半期中に発注し、年内にかけて施工者を決めて着工する予定。1年前後の工期がかかるとみられる。
 市内では、耐震性が確保されていない重要な管渠約100`のうち避難所や医療機関、水処理センターとを結ぶ約39`を優先して行い、26年度末までに耐震化の完了を目指す。これ以降は同じく重要な管渠に位置付けられている鉄道、河川、緊急輸送路の下などに敷設されている下水管渠について耐震化を行う予定だ。 提供:建通新聞社