日本工業経済新聞社(群馬)
2022/06/27
【群馬】甘楽町で地すべり対策工 22年度初弾工発注
県西部農業事務所農村整備課は甘楽町秋畑(河振)地内で計画する、地すべり対策の工事概要を示した。初弾工は2022年度に条件付き一般競争入札で公告する計画。φ3500oの集水井工や集水ボーリング工、明暗渠工、承水路工、排水ボーリング工、法面工を行う。公告時期や発注内容などは検討中。22年度は21年度繰り越し分も含めた1億3478万5000円で事業を進める。
工事は主要地方道富岡神流線西側の30・2ha区域で行う。区域内をIブロック、Uブロック、Aブロック、Bブロック、Cブロックの5つに分割して進める。最上部がIブロックで、最下部はCブロックとなる。測量調査設計は日本サーベイ(藤岡市)が手掛けた。
ブロックごとの施工内容は次のとおり。
【Iブロック】
100mの明暗渠工や承水路工を70m施工する。明暗渠工、承水路工ともにU字溝を敷設。明暗渠工は450o×450oを58m、300o×300oを42m整備。承水路工では300o×300oを設置する。
【Uブロック】
承水路工として300o×300oのU字溝を18m設置する。工事はブロック内中央部で行う。
【Aブロック】
明暗渠工としてφ300oの有孔管を敷設する。有孔管はブロック内東側で63m、西側では30mの施工を行う。
【Bブロック】
集水ボーリング工を3カ所で実施する。東側で1号集水ボーリング、西側には2号集水ボーリング、2号の南側では3号集水ボーリングを施工。3カ所ともにφ90oで掘進し、ストレーナー加工を施したφ40oのVP集水管を扇状に敷設する。
1号は8本の集水管を合計425m施工する方針。敷設する集水管の1本当たりの長さと本数は◇50m×4本◇55m×3本◇60m×1本−。
2号も1号と同様に8本の集水管を合計405m施工する。敷設する集水管の1本当たりの長さと本数は◇45m×1本◇50m×5本◇55m×2本−。
3号については6本の集水管を合わせて320m敷設する。集水管の1本当たりの長さと本数は50mが2本、55mが4本。
【Cブロック】
集水井工や集水井内集水ボーリング工、排水ボーリング工、承水路工、法面工を施工。
集水井工は1基整備する。φ3500o、深さ11・5m、立上り1mの鋼製ライナープレートで築造。
集水井内集水ボーリング工は、ストレーナー加工したφ40oのVP集水管を23本、合計850m敷設する。集水管1本当たりの長さと本数は◇25m×3本◇30m×3本◇35m×8本◇40m×2本◇45m×5本◇50m×2本−。
排水ボーリングは、φ135oで掘進し、φ100oのSGP排水管を75m敷設。
承水路工は300o×300oのU字溝を約50m施工する。
法面工については、140uを対象にコンクリート吹き付け工を厚さ15pで施工。21立方mのコンクリートを使用する。