県南部土木事務所は、栗東市を通る県道栗東信楽線について、道路拡幅工事およびバイパス道路の設置を計画。昨年度に一期着手予定区間の設計を完了させており、今年度についてはバイパスに架かる橋梁の設計を秋頃に発注し、設計完了した箇所から用地取得に取り掛かる。工事については、用地取得次第としており未定。
計画によると、対象延長は栗東市六地蔵地先を通る県道栗東信楽線と新たに設置するバイパスの総延長約1600b。県道の現況幅員は約8bで片側1車線となっているが中央線はない状態。同事務所はJR草津線の南側、六地蔵地先を通る栗東信楽線約600bと、JRより北側の今土地先に新たに通すバイパス約600bを対象に、幅員15b、片側4bの片側1車線車道と両側に歩道3・25b、両側0・75bの路肩を設置する。また、JR草津線を跨ぐため橋の部分については、片側4b、片側1車線の車道のみ、橋の下を通る側道については両側に設置し、車道4b、歩道3・5bを予定している。
同線は、国道1号に合流するため慢性的に交通渋滞が起きており、また周辺には民家が立ち並んでいることから、安全面でも確保されていない状態。そこで同事務所は、渋滞緩和、近隣住民の安全確保のために同線とは別に国道1号につなぐバイパス設置を計画した。
なお、この設計は石居設計(彦根市)が担当している。
また同事務所は、JR草津線より北側の約500bの設計、昨年度にはJRより南側の480bの設計に取り掛かり完了させており、残りの区間約400bについては今後、協議を重ねていき検討していく考え。
同事業は、県が策定した「滋賀県道路整備アクションプログラム」に含まれており、18年度に将来10年間(18年度〜27年度)の具体的な道路整備計画となる「滋賀県道路整備アクションプログラム2018」を策定。同プログラムは、県における道路整備の基本方針である「滋賀県道路整備マスタープラン(第2次)」に基づき策定し、現在の予算規模が将来10年間継続するという想定のもと、事業箇所および事業展開を提示している。
提供:滋賀産業新聞