日本工業経済新聞社(群馬)
2022/06/25
【群馬】休泊川の常光寺堰、9月までに本体工 入ヶ谷橋は上部工
県館林土木事務所(益満義博所長)は2022年度の主要事業概要を示した。河川改修工事を進めている休泊川(大泉町西小泉外地先)は常光寺堰の本体工事を第2四半期に発注予定。また、東武鉄道小泉線の橋梁架け替えを継続する。新堀川導水路改修工事は町道橋の入ヶ谷橋上部工を第1四半期、河床掘削工を第2四半期に発注予定としている。多々良川(邑楽町中野地先)では樋門1基と関連護岸工事の完成を図る。
休泊川の浸水被害を軽減するため、3800mの区間で河川改修を実施している。これまでに護岸工事と泉大橋、堰の橋、北門橋、令和橋などを完成させた。北小学校(大泉町城之内1−21−1)南西側にある常光寺堰の改築詳細設計業務はニュージェック(大阪府大阪市)が手掛けた。
一級河川新堀川導水路(明和町大輪外地先)では、浸水被害を軽減するため、下流の排水機場能力に合わせ、1500mの区間で河道拡幅を進めている。先行して、町道の舗装工事210mを6月に発注している。上部
工に着手する入ヶ谷橋は複合門型ラーメン橋で、橋長17・2m、幅員15m。A1橋台を新和建設(千代田町)、A2橋台は荒井建設(明和町)が施工を担当した。設計業務は長大(東京都中央区)が行った。
多々良川は浸水被害を軽減するため、2900mの区間で河道拡幅を実施する。21年度までに河道拡幅および大根橋など6橋のほか樋管なども完成させている。
このほかの主要事業は次のとおり。
【国道354号無電柱化事業】
館林市小桑原町外地内では、1100m(小桑原工区500m、緑・美園町工区600m)の区間で電線共同溝整備を実施する。21年度までに、用地買収を進め、本工事に着手。22年度は緑・美園町工区110mの電線共同溝工事を第1四半期に発注し、その後、小桑原工区100m、緑・美園町工区110mを発注予定。
【一般県道綿貫篠塚線無電柱化事業】
邑楽町中央一丁目地内で、安全で安心な歩行空間や災害時におけるライフラインの確保、防災機能の強化を図るため、無電柱化を進める。21年度までに植栽撤去、支障物件を移設、南側で本体工事に着手した。22年度は、南側での本工事を第2四半期に発注予定。
【国道122号館林バイパス整備事業】
館林市苗木町外地内で、館林市苗木町から北成島町の3200mを整備し、市内の渋滞解消と関東内陸部と首都圏を結ぶ観光や物流の効率化と生活圏の拡大を図る。21年度までは、事業説明会を開催し、道路詳細設計を実施した。22年度は、用地境界立会いを進め、用地交渉に着手する予定。
【主要地方道前橋館林線(都市計画道路3・4・11中央通り線)整備事業】
館林市本町一丁目外地内で、市の中心市街地内で自転車道と歩道を新たに整備し、歩行者や自転車通行の安全を確保する。22年度も引き続き用地買収を推進し、電線共同溝の整備に着手する。
【一般県道麦倉川俣停車場線歩道整備事業】
明和町新里外地内で事業を推進。東武伊勢崎線踏切部のボトルネックとなっている箇所を改築し、歩道整備も実施する。21年度までに、詳細設計、用地買収に着手した。22年度は、踏切に近接する一部区間の本工事を5月に公告しており、並行して引き続き用地買収を進める。
【一般県道今泉館林線歩道整備事業】
明和町上江黒地内の上江黒交差点付近では、歩行者の安全確保や自動車交通の向上のため、歩道の設置と交差点改良を行う。21年度までに用地補償が完了した箇所の文化財調査を実施し、一部工事を発注した。22年度は、残り区間の本工事を発注し、早期の事業完了を目指している。