岡山市は、新庁舎建設工事の総合評価方式の一般競争入札を上半期中に建築、電気、空調設備、衛生設備の4分離で公告する。年内にそれぞれ施工者を決め、2023年度の着工、26年度中の供用開始を予定している。事業費は工事費281億円、その他関連経費18億円の計299億円を見込んでいる。
築50年以上が経過し老朽化が進んでいることや庁舎機能の分散化による機能低下を解消するため、現庁舎敷地と現大供公園・鹿田町駐車場間の市道を廃止した跡地を一体的に活用して新庁舎を整備する。規模は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造(中間免震+制震構造)地下2階地上17階建て(中2階含)延べ5万6318平方b。地下駐車場124台、搬入用駐車場26台、駐輪場122台を配置する。
岡山らしさあふれるランドマークとして岡山城の一二三の段をイメージした立体広場や天守閣の屋根の重層を庁舎の庇の重なりで表現する。また、免震構造、制振構造のハイブリットの中間層免震構造とするなど防災拠点としての機能を強化する。断熱効果の高いLow―E複層ガラスや南面の各階に設ける深い庇により、外部熱負荷を軽減するなど先進環境技術でCO2排出量を削減する省エネ庁舎(ZEB Ready)の実現を目指す。基本・実施設計業務は山下設計・丸川建築設計事務所JVが担当。
新庁舎の供用後に現本庁舎解体工事と、庁舎前広場や庁舎敷地北側に移転する新大供公園などの周辺整備事業に着手する。26年度に設計、27〜30年度の工期で整備を進める。本庁舎解体工事に伴う設計は綜企画設計(岡山市北区)が担当している。
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提供:建通新聞社」