建通新聞社(神奈川)
2022/06/23
【神奈川】横浜市 根岸森林公園トイレ設計コンペ
横浜市建築局が実施している「根岸森林公園トイレ新築工事に伴う設計業務委託設計コンペ」に、全国から504者が参加の意向を表明したことが分かった。このうち約2割が学生。応募者の所在地は約半数が東京エリアで、次いで神奈川エリア。海外からはアジアから3者、ヨーロッパから3者の参加表明があった。競争率約500倍のコンペとなった。
今後7月1〜15日に設計案を受け付け、8月4日に一次評価を通過した5者程度を発表。8月22日の公開ヒアリングで二次評価を行い、9月初旬、最も優れた設計案を特定する。より魅力ある公園づくりとともに、次世代の設計人材の発掘や育成を狙う。
コンペでは学生を含めた40歳以下の若手設計者を対象に、木造または一部木造平屋50平方b以下の新しいトイレの設計案を求める。最優秀提案者を選定した後は2023年3月までに設計を進め、6月〜24年1月に建設工事を行う予定。工事費は5000万円(税込み)以下。
公園内には4棟のトイレがあり、順次バリアフリー化改修する。このうち1棟を除却するのに伴い、今回新しいトイレを整備する。
このほど設計条件に関する質問への回答も公開された。内容を見ると、既存樹木や照明、サイン、放送設備などの移設についての質問が多く、公園内のトイレの位置付けや見え方、アクセス経路を考慮していることが分かる。敷地の高低差が分かるデータの要望も多く、建築局は、配布可能なCADデータをホームページ上に掲載した。構造を「一部木造」とする定義については「屋根の木架構」を木造に含み、「仕上げのみ」は不可などと回答した。
〜約18万平方bの芝生公園〜
根岸森林公園は日本初の洋式競馬が行われた場所。米軍の接収解除後はなだらかな地形を生かした森林公園として開園し、広大な芝生広場が多くの人の利用でにぎわっている。
所在地は中区根岸台、敷地面積は約18万4000平方b。 提供:建通新聞社