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建設経済新聞社
2022/06/22

【京都】綾部市睦寄町長野でほ場整備 6年計画、1・6億円投入

 京都府は、綾部市睦寄町の長野地区において、農地の区画整理、農道や農業用排水路等の整備を行うほ場整備に新規着手する。
 計画地は一級河川上林川沿いの低湿地帯で、耕作と維持管理に大きな労力を要していることから、ほ場整備を進めるとともに、認定農業者の個人担い手へ80%集積を進め、農業生産性の向上を図る。農地では水稲・大納言小豆・白菜の栽培を行う。
 中丹広域振興局農林商工部は、農地中間管理機構関連農地整備事業として事業化した。
 主な工事をみると、6・5fの区画整理を実施。区画形状は0・5f(50a、長辺100m×短辺50m)、0・3f(30a)、0・2f(20a)。
 道路工として、支線道路(全幅W4・0m×延長L685m、敷砂利舗装)、耕作道路(全幅W3・0m×延長L808m、敷砂利舗装)を整備する。
 用水路工として、開水路(支線)(鉄筋コンクリートU字フリューム、UF250〜400、延長L1061・7m(水路約982m+付帯工約80m)、勾配1/400〜1/500)を整備する。
 排水路工として、支線排水路(鉄筋コンクリートベンチフリューム、BF250〜BF500、延長L634・5m(水路約614・2m+付帯工20・3m)、勾配1/400〜1/500)、同(鉄筋コンクリート柵渠、3AP500×600〜600×800、延長L602・4m(水路560・4m+付帯工42・0m)、勾配1/400)を整備する。
 排水路において、小動物脱出スロープ付き水路やよどみ等を設ける。
 総事業費は1億6100万円を見込む。整地工(整地、畦畔工)に1900万円、道路工に900万円、用水路工に3300万円、排水路工に5500万円、測量試験費に2500万円(実施設計900万円、農道台帳費300万円、境界測量費1300万円)、用地買収補償費に400万円(NTT、関電柱)、換地費に1600万円(換地費1100万円、確定測量費500万円)を充てる。
 総便益(現在価値化)は2億5872万1000円と算出。総費用総便益費(B/C)は1・78(2億5872万1000円/1億4484万1000円)と試算した。
 令和4年度は6月補正予算案に2060万円を計上、実施設計一式、換地計画一式を進める。
 事業期間は令和4年度から9年度までの6年間。工事完了は8年度、換地処分は9年度を予定。