富津市は20日、第1回青堀小学校改築基本構想・基本計画検討委員会を青堀小学校2階第1会議室で開いた。青堀小学校現地改築の工程について、仮設校舎を設置せず屋内運動場等を含め一度期5か年で整備することを提案し、全会一致で賛成された。工事等の想定スケジュールは▽2025年度=造成▽25年度末〜27年度=校舎、屋内運動場、プール改築▽27年度末=引っ越し▽28年度当初=供用開始▽28年度=解体▽29年度=外構、グラウンド整備。一般競争入札による工事発注が見込まれる。
年度内に基本構想・基本計画を策定し、23年度と24年度に基本設計・実施設計をまとめ、最短で25年度以降に着工する計画。基本構想・基本計画策定業務は、榎本建築設計事務所が23年3月15日までの納期で担当している。
青堀小学校は、大堀2042―4の敷地面積2万9158uに所在。施設は▽普通教室棟=RC造3階建て、延べ床面積2935u、1975年建築▽特別教室棟=RC造4階建て、延べ床面積2422u、75年建築▽渡り廊下棟=RC造2階建て、延べ床面積583u、75年建築▽屋内運動場=RC・S造2階建て、延べ床面積805u、72年建築▽プール=RC造・延長25m×7コース、67年完成▽プール付属棟=CB造平屋3棟、67年建築▽校庭(運動場)=8134u。
施設の老朽化が進行しているほか、十分な耐力を有しておらず、多様性や屋内運動場の狭あい化への対応も求められていることから改築の方針を固めた。
工程の検討に当たっては仮設校舎の設置や屋内運動場等改築の先延ばしも検討したが、比較検討の結果、コストや工期の面から、仮設校舎を設置せず屋内運動場等を含め一度期で整備することとした。
改築の基本方針は、学習環境の充実、生活空間としての環境づくり、安全・安心な学校施設の推進、環境への配慮、施設のバリアフリー化の推進、防災拠点機能の向上、地域活動の拠点、まちづくりへの配慮、ライフサイクルコストこ縮減、改築工事期間中の児童への配慮。
委員会は、平野勉・教育部長を委員長とし、青堀小学校の職員や保護者などで構成。今後の会議は、8月24日、10月、12月、23年2月に開催される予定。また、基本構想・基本計画策定の参考資料とするため、青堀小学校児童669人、保護者495人、教職員39人を対象とするアンケート調査を30日まで行っている。