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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/06/20

【群馬】みどり市と桐生土木事務所はグリーンパーク整備向け基盤整備

みどり市が計画する西鹿田グリーンパーク整備事業に関連し、市と県で連携した事業が始動する。市が取得した事業用地に県が発注する公共事業の建設発生土を盛土材として活用する。地元説明会などの調整を経て、7月に受け入れの準備となる県工事を桐生土木事務所が初弾工として行う。県桐生土木に加え、近隣土木事務所の建設発生土も活用し、約10万立方m規模の基盤整備を、2024年度までの期間をかけて進める。
西鹿田グリーンパークは西鹿田運動場(笠懸町西鹿田1378―1)の北東側に計画。既存の運動場(約3・3)および新設区域は6・4県が行う基盤整備工事の内容は盛土区域10万立方m(盛土高11m)、切土区域6・4万立方m(盛土高12m)。取り付け道路を延長280m、幅員7m、付け替え水路は延長620mで整備する。建設発生土を活用するのは県桐生土木に加え、近隣の県前橋土木、県伊勢崎土木、県太田土木、県館林土木の4事務所などの発注工事を予定しており、これから調整を本格化させる。基盤整備は搬入土による土壌汚染の防止を図るために土質試験などを行うほか、定期的な水質検査、盛土の崩壊を防ぐ排水対策や、交通誘導員配置や防音等の環境対策として工事フェンスを設置するとしている。
搬入車両についても国道50号杉菜原交差点から北に向かい一方向での搬入を行い、地域内の交通の安全を図る。運行時間帯は9時〜16時、運行頻度は1日約50台を想定している。土砂の搬入に関して、施工者や地域住民、関係機関などから構成される連絡協議会を設置。半年に1回、協議会は開催され、現地の盛土状況や周辺環境の安全を確認しながら進めていく。
現在、みどり市はグリーンパーク整備に向けた基本計画を22年度までに策定するとしており、実施設計業務を公募型プロポーザルで公告中。27日に審査結果が通知される。基本計画の策定は玉野総合コンサルタント(愛知県名古屋市)が21年度に策定した。今後のスケジュールについては22年度までに基本計画の策定完了および実施設計業務完了を目指し、24年度から施設工事を進めていく。県は7月の工事発注から基盤整備に着手し、24年度までに完了させる見込みで、何件の工事となるかは現段階では未定。
グリーンパーク整備は◇多目的広場ゾーン◇スポーツレクリエーションゾーン◇エントランスゾーン(南および北)◇交流・憩いゾーン―の4つのゾーンで構想を作成。多目的広場ゾーンは既存エリアとなる既存の西鹿田運動場を、基本的にサッカー専用とし、野球との併用を行う。このほか、防災的な避難場所としても位置付け、多目的な活用を想定。スポーツレクリエーションゾーンはサッカー専用グラウンドを主としており、サッカー場の規模は日本サッカー協会規格となる105m×68m。観客席は約800人の収納を可能とする。照明は高さ12mの照度200ルクスのものを6基設置する。このほか管理棟やトイレ、ロッカールーム、シャワールームなども設置を行う。
サッカー場の北と南に位置するエントランスゾーンは駐車場などとして活用。交流・憩いゾーンは今後、市民のニーズを把握しながら施設の具体化を進める。